固定費の見直しには順番がある|効くのは「1回で終わって、ずっと効く」もの
この記事でわかること
- 節約の効果は「金額 × 二度と考えなくていいか」で決まる
- だから通信・保険・住居が先で、電気の使い方は後ろ
- 格安SIMと大手4キャリアの平均差は月2,800円ほど(MMD研究所調べ)
- 契約を1つ切ると、来年も再来年も同じ額が浮き続ける
節約というと、まず「電気をこまめに消す」「食費を抑える」が思い浮かびます。ところがこの2つは、続けるかぎり毎日考え続けなければいけない種類の節約です。効果が続くかどうかは、あなたの気力が続くかどうかに掛かっています。
固定費の見直しはこれと性質が違います。手続きが1回終われば、来年も再来年も同じ額が浮き続ける。 だから見直す順番は、金額の大きさだけではなく「一度で終わるか」を掛け合わせて決まります。
順番は、この式で決まる
並べ替えの基準はこれだけです。月あたりの削減額 × 二度と考えなくていい度。 この掛け算の大きい順に手を付けると、途中で挫折しても最初の数手で効果の大半を取り切れます。
| 順番 | 項目 | 1回で終わるか |
|---|---|---|
| 1 | スマホの契約 | 終わる。乗り換えれば以後ずっと |
| 2 | 保険 | 終わる。ただし内容の確認に時間がかかる |
| 3 | 住居 | 終わる。ただし引っ越し費用の回収に時間がかかる |
| 4 | ネット回線 | 終わる。工事の有無で手間が変わる |
| 5 | サブスク | 終わる。解約するだけ |
| 6 | 電気・ガスの契約先 | 終わる。使い方は変えなくていい |
| 7 | 電気の使い方 | 終わらない。毎日続く |
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1. スマホ — 差がいちばんはっきりしている
MMD研究所の「2025年9月 携帯電話の料金と容量に関する調査」(n=36,421)によると、月額の平均は大手4キャリアが4,420円、オンライン専用プランが3,080円、サブブランドが2,597円、格安SIMが1,612円です。
大手4キャリアと格安SIMの差は月2,808円。1年で33,696円、2年で67,392円になります。この差は、乗り換えの手続きが終わったあと何もしなくても続きます。
2. 保険 — 金額より「重複」を見る
保険は削減額が大きくなりやすい一方、内容を理解せずに解約すると必要な保障まで消えます。ここで見るべきは金額そのものより、同じリスクに二重で払っていないかです。
- 勤務先の団体保険と個人の保険で、同じ保障が重なっていないか
- クレジットカードに自動で付いている保険と、旅行のたびに掛けている保険が重なっていないか
- 公的医療保険の高額療養費制度でカバーされる範囲を、民間の医療保険でもう一度買っていないか
3. 住居 — 金額は最大、手間も最大
家賃は多くの家庭で固定費の最大項目なので、削減額だけで並べれば1位です。順番を3番にしているのは、引っ越し費用と敷金・礼金を回収するまでに時間がかかるからです。
更新のタイミングが近い、在宅勤務が増えて通勤の条件が変わった、という事情が重なっているときだけ、この項目は一気に上位に来ます。
6と7 — 電気は「契約先」と「使い方」を分ける
総務省統計局の家計調査(2025年5月〜2026年4月の12か月平均)では、電気代の月額平均は1人世帯7,463円、2人世帯11,890円、3人世帯13,593円、4人世帯13,862円です。
ここで大事なのは、電気には契約先を変える(1回で終わる)と使い方を変える(毎日続く)の2つがあることです。前者は固定費の見直しですが、後者は習慣の話で、性質がまったく違います。同じ「電気代の節約」という言葉でまとめると、続かないほうに引きずられます。
まとめ — 最初の3手で大半が終わる
固定費の見直しがうまくいかない理由のほとんどは、金額の小さい項目から手を付けて、大きい項目に着く前に疲れることです。上から3つだけやれば、それ以降を全部やらなくても効果の大半は出ます。
よくある質問
- Q. 固定費の見直しで、いくら浮きますか。
- 契約内容によって変わるため、一律の金額はお答えできません。この記事で挙げた平均値は調査の平均であって個々の家庭の削減額ではありません。手元の請求額を計算ツールに入れると、あなたの条件での差が出ます。
- Q. 格安SIMに変えると通信品質は落ちますか。
- 回線の種類・混雑する時間帯・使う場所で体感が変わるため、一律には言えません。当サイトでは品質の比較はしておらず、料金の差だけを扱っています。
- Q. 保険を見直すときに気をつけることは。
- 解約する前に、同じリスクを他で二重にカバーしていないか、逆に必要な保障が消えないかを確認してください。公的な高額療養費制度でカバーされる範囲を確認してから民間の医療保険を見ると、判断しやすくなります。
- Q. サブスクは何個くらいが普通ですか。
- Applivの調査では契約数の平均は2.3個とされています。ただし個数より、直近3か月で一度も使っていないものがあるかどうかのほうが実用的な判断基準です。
- Q. 計算ツールに入力した内容は保存されますか。
- サーバーには送信していません。入力は端末の中だけで処理され、無料・登録不要で使えます。
この記事の出典
制度は改正されます。手続きをする前に、必ず上記の一次資料または 所管の窓口で最新の内容をご確認ください。