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単位を落とすと何が起きるのか|卒業・奨学金・出席率の線を1枚の表にまとめる

この記事でわかること

  • 1単位は45時間の学修が標準。授業に出る時間だけの話ではない
  • 奨学金には毎年の適格認定があり、警告・停止・廃止の3つの処置がある
  • 給付型は、修得単位が標準の6割以下だと廃止。受け取った分の返還を求められることもある
  • 災害や傷病などやむを得ない事由があるときは、学校に申し出る道がある

単位を落としたとき、まず心配になるのは留年です。ところが留年しなくても影響が出るところがあります。 奨学金です。

しかも影響が出る線は、「留年するかどうか」よりかなり手前にあります。修得した単位の数と出席率で、毎年判定されています。

1. 単位は「授業に出た時間」ではない

大学設置基準という国のきまり(基準=最低限守るべき決まりのこと)は、1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容で構成することを標準としています。

45時間のうち、教室での授業は15時間から45時間までの範囲で大学が定める形になっています。残りは授業時間外の学修です。つまり予習と復習を含めた時間で単位が計算されています。

1年間に登録できる単位数には上限があります。大学設置基準は、1年間または1学期に履修科目として登録できる単位数の上限を定めるよう努めることを大学に求めています。成績が優れている学生には、上限を超えた登録を認めることができるとも書かれています。

ここが効いてきます。落とした単位を翌年まとめて取り返す、が上限で止められることがあるからです。上限の数字は大学ごとに違うので、自分の大学の履修の手引きで確かめてください。

2. 奨学金は毎年、成績で判定されている

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金には、適格認定という仕組みがあります。奨学生としての適格性を毎年確かめるもので、結果によって次の処置が決まります。

処置通知に書かれる名前かんたんに言うとそのあと
警告交付は続く。成績の向上を求められる回復しないと、停止や資格を失うことがある
停止交付が中断する貸与では1年以内で学校長が定める期間。成績等が回復すれば届出で復活することがある
廃止打ち切り。奨学生の身分を失う貸与では返還の手続きに入る。在学中は在学猶予の願出で返還開始を先送りできる

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「警告」「停止」「廃止」の認定を受けると、学校から処置通知が交付されます。手元に届く紙の名前がこれです。

3. 給付型は線が数字で決まっている

返さなくてよい給付型の奨学金では、学業についての基準が数字で示されています。標準単位数(その時点までに順調に取っていれば到達しているはずの単位数)と比べる形です。

区分当てはまる場合(いずれか)
廃止修業年限で卒業できないこと(卒業延期)が確定した / 修得単位数の合計が標準単位数の6割以下 / 出席率が6割以下など学習意欲が著しく低いと学校が判断した / 連続して「警告」に該当した
停止2回連続で「警告」となり、そのうち2回目の理由が「GPA(平均成績)等が下位4分の1」のみだった場合
警告修得単位数の合計が標準単位数の7割以下 / GPA(平均成績)等が下位4分の1 / 出席率8割以下など学修意欲が低いと学校が判断した

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GPA は成績を数値化した平均点のことです。下位4分の1は、学部・学科などの中での順位で見られます。実施の時期は学年末と、支給が終わるときです。

ここまでを1本の線で並べると、順番はこうなります。出席率が下がる → 修得単位が標準に届かない → 警告 → 連続すると廃止 → 場合によっては返還。 留年するかどうかは、この線のいちばん先の話です。

きょう、やること

  1. 成績通知を開いて、修得した単位の合計を数える。 学期ごとの点ではなく、合計の数がここでは効きます
  2. シラバスで、出席と評価の割合を見る。 出席率が基準に入っているのは奨学金の側で、成績の付け方は科目ごとに違います
  3. 病気や家庭の事情があるなら、学校の窓口に申し出る。 学生課・学生支援課という名前の部署です。判定の前に伝わっていることが大事です

まとめ

  1. 1単位は45時間の学修が標準。 教室にいる時間は15〜45時間で大学が定めます
  2. 卒業は124単位以上。 落とした分は翌年の負担に足されます
  3. 奨学金は毎年判定される。 警告・停止・廃止の3つがあり、継続願の未提出だけでも廃止になります
  4. 給付型は標準単位数の6割以下で廃止、7割以下で警告。 支給済みの返還を求められることもあります

よくある質問

Q. 単位を落としても留年しなければ奨学金は大丈夫ですか。
留年していなくても影響が出ます。給付型では修得単位数の合計が標準単位数の7割以下で「警告」、6割以下で「廃止」に該当します。貸与型でも、その年度の修得単位が皆無または極めて少ない場合は原則「廃止」と案内されています。
Q. 「警告」を受けたらどうなりますか。
警告の場合は奨学金の交付が続きます。ただし成績が回復しないと、停止や廃止に進むことがあります。給付型では、次回の適格認定でもう一度「警告」になると廃止になります。
Q. 給付型が廃止になると、もらったお金を返すのですか。
学業成績が著しく不良で、やむを得ない事由がない場合には、支給済みの給付奨学金について返還を求めると案内されています。すべての廃止で返還になるわけではありませんが、返還を求められる場合があるという点が貸与型との大きな違いです。
Q. 病気で成績が下がったときはどうすればいいですか。
災害、傷病その他のやむを得ない事由がある場合は、廃止や警告とならない場合があるとされています。該当する事由があるときは、速やかに学校に申し出てください。申し出ていないと、成績の数字だけで判定されます。
Q. 卒業に必要な単位は何単位ですか。
大学設置基準では124単位以上と定められています(医学・歯学は188単位以上、薬学の一部は186単位以上、獣医学は182単位以上)。これに加えて各大学が卒業の要件を定めるため、内訳は大学ごとに違います。

この記事の出典

制度は改正されます。手続きをする前に、必ず上記の一次資料または所管の窓口で最新の内容をご確認ください。

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