「メンヘラ度◯%」で消えてしまうもの|不安と回避は、別々の軸で測る
この記事でわかること
- 1本の点数で測ると、正反対の2つの状態が同じ数字になる
- 研究で標準的に使われているのは「見捨てられ不安」と「親密性の回避」の2次元
- この2つは片方が高くても、もう片方は低いことがある
- 組み合わせで4つに分かれ、必要な手も変わる
「メンヘラ度 ◯%」という形の診断をよく見ます。ただこの形には、構造的に落ちてしまうものがあります。 次の2人が同じ点数になってしまうことです。
- 不安が強くて、相手にしがみつく人
- 不安が強いのに、傷つくのが怖くて自分から離れる人
この2人はまったく別の状態で、うまくいかないときに要る手も逆です。1本の点数はこの違いを平らにしてしまいます。
研究では2つの軸で測っている
大人の愛着スタイルの研究では、標準的に2つの次元が使われています。1つの尺度ではなく2つあるのは、片方が高くてももう片方は低い、という組み合わせが普通に起きるからです。
| 軸 | 何を測っているか | 高いとどうなりやすいか |
|---|---|---|
| 見捨てられ不安 | 見捨てられること・嫌われることへの不安 | 返信が遅いと悪いほうへ考える。確かめたくなる |
| 親密性の回避 | 他者と近づくことへの居心地の悪さ | 深く踏み込まれると距離を取る。頼るのが苦手 |
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2軸の高低で、4つに分かれる
2つの軸をそれぞれ高い・低いで区切ると、組み合わせは4通りになります。この4分類自体も研究で使われている枠組み(Bartholomew & Horowitz, 1991)です。
- 不安が低く、回避も低い — 近づくことにも離れることにも強い抵抗がない状態
- 不安が高く、回避が低い — 近づきたい気持ちが強く、確かめたくなる状態
- 不安が低く、回避が高い — 一人でいるほうが落ち着く。頼ることを選ばない状態
- 不安も回避も高い — 近づきたいのに近づけない。いちばん行き違いが出やすい状態
設問は写していない
心理尺度の項目文には著作権があります。当サイトの設問はすべて独自に書いたもので、ECR や日本語版の項目を書き写してはいません。借りているのは「2次元で測り、その高低で4つに分ける」という構造だけです。
そのため結果は研究の尺度そのものの得点ではありません。自分がどちらの軸で高いのかを知るための目安として使ってください。
まとめ
- 1本の点数は、正反対の2つの状態を同じ数字に丸める
- 測るなら見捨てられ不安と親密性の回避を別々に。 片方だけ高いことがあります
- 両方高い状態がいちばん説明を必要とする。 近づきたいのに近づけない状態です
- 病名は診断名なので、当サイトでは扱わない
よくある質問
- Q. メンヘラかどうか、はっきり判定してくれますか。
- します。当サイトの基準を超えていればそう表示します。ただしこれは俗語についての当サイトの判定であって、医学的な診断ではありません。
- Q. 不安も回避も高いと出ました。どうすればいいですか。
- 近づきたい気持ちと、近づかれることへの居心地の悪さが同時にある状態です。当サイトでは対処法を断定しませんが、どちらの軸がどれだけ高いかが分かると、相手に伝える言葉を選びやすくなります。
- Q. この結果は心理尺度の得点と同じものですか。
- 違います。設問はすべて独自に作成しており、研究で使われている尺度の項目を転載していません。借りているのは2次元で測るという構造だけです。
- Q. 結果に病名が出ないのはなぜですか。
- 医師でない者が診断名を示すことは医師法17条の問題になるためです。弱気だからではなく、書けない線があるためです。
- Q. 回答は保存されますか。
- サーバーには送信していません。入力は端末の中だけで処理され、無料・登録不要で使えます。
この記事の出典
制度は改正されます。手続きをする前に、必ず上記の一次資料または 所管の窓口で最新の内容をご確認ください。