お金がなくて困ったとき、どこに相談すればいいか|公的な窓口を目的別に
この記事でわかること
- どこから手をつければいいかわからないときは、まず自立相談支援機関に行く
- 家賃・生活費・借金・契約トラブルで、行く先が変わる
- ここに挙げた窓口は、すべて公的なもので、相談は無料
- 「まだそこまでではない」と思う段階で行っていい窓口が多い
お金が足りないとき、いちばん多いつまずき方は「どこに行けばいいのかわからないまま時間が過ぎる」ことです。
制度の名前を覚える必要はありません。 窓口の人が、話を聞いて当てはまるものを探してくれます。この記事は、最初の1か所を決めるための地図です。
1. どこでもいいから1か所、というときは「自立相談支援機関」
生活困窮者自立支援制度にもとづいて、全国の市や区(福祉事務所を設置している自治体)に設けられている相談窓口です。名前は自治体によって「くらしサポートセンター」などさまざまです。
- 相談は無料です
- 収入がいくら以下でなければならない、といった入口の条件はありません。まず話を聞くところです
- 家賃・仕事・家計・住まい・こころまで、話の内容にあわせて次の窓口につないでくれます
- 生活保護を申請するかどうかを決める前の段階でも相談できます
2. 困っていることが決まっているなら、行き先はここ
| 困っていること | 行き先 | 扱っていること |
|---|---|---|
| 家賃が払えない | 市区町村の自立相談支援機関 | 住居確保給付金(家賃相当額の支給)の相談 |
| 一時的にお金が足りない | 市区町村の社会福祉協議会 | 生活福祉資金貸付制度(低利または無利子の貸付) |
| 借金・取り立てで困っている | 法テラス | 無料の法律相談、条件を満たす場合の費用の立替 |
| 契約や請求のトラブル | 消費者ホットライン 188 | 身近な消費生活センターの案内 |
| 働くこと・仕事さがし | ハローワーク | 求職の相談、失業給付、職業訓練 |
| 生活の全部が立ちゆかない | 市区町村の福祉事務所 | 生活保護の相談・申請 |
| 気持ちがつらい | 厚生労働省「まもろうよ こころ」 | 電話・SNSの相談窓口の一覧 |
← 表は横にスクロールできます →
3. 「借りる」の前に、公的な貸付があります
お金が足りないとき、まず思いつくのは借りることです。ただ、借りる先を選ぶ前に見ておいたほうがいいものがあります。
- 生活福祉資金貸付制度 — 都道府県の社会福祉協議会が実施している貸付です。低所得世帯・障害者世帯・高齢者世帯などが対象で、低利または無利子とされています。申込みは市区町村の社会福祉協議会です
- 住居確保給付金 — こちらは貸付ではなく給付で、返す必要がありません。家賃相当額が、原則3か月(一定の場合は延長)支給されます
4. 督促・裁判所からの通知が来ているとき
法テラス(日本司法支援センター)は、国が設立した法的トラブルの総合案内所です。
- どこに相談すればいいかの案内をしてくれます
- 収入などの条件を満たす場合、無料の法律相談を受けられます
- 弁護士・司法書士の費用の立替(あとから分割で返す)の制度もあります
裁判所から書類が届いた場合は、放置しないでください。 期限までに何もしないと、内容がそのまま確定してしまうことがあります。届いた書類は捨てずに持って相談に行ってください。
5. 生活保護は「最後の手段」ですが、相談は先にできます
生活保護は、市区町村の福祉事務所で相談・申請をします。
- 申請は本人の権利です。相談だけで帰ることもできます
- 持ち家があるから絶対に使えない、というものではありません。個別の事情をふくめて判断されます
- 申請するかどうかを決める前に、自立相談支援機関で話を整理しておくと、必要な書類がわかりやすくなります
きょう、やること
- 紙を1枚出して、いちばん近い支払日と金額を書く(家賃・光熱費・返済のうち、期限が近いもの)
- 「(自分の市区町村名) 自立相談支援」で検索して、窓口の電話番号を調べる
- 平日の日中に電話をして、そのメモの内容をそのまま話す
話すのがうまくなくても大丈夫です。 日付と金額のメモがあれば、窓口の人が必要なことを聞き取ってくれます。
よくある質問
- Q. 相談にお金はかかりますか。
- この記事で挙げた窓口は、いずれも公的なもので相談そのものは無料です。法テラスの無料法律相談には収入などの条件がありますが、どこに相談すればよいかの案内は誰でも利用できます。
- Q. 収入があると相談できませんか。
- 自立相談支援機関は、収入の条件で入口を区切っている窓口ではありません。制度ごとに要件はありますが、まず相談して当てはまるものを探す場所です。
- Q. 家賃が払えません。どこが先ですか。
- 市区町村の自立相談支援機関です。住居確保給付金は自立相談支援機関が窓口になっています。支給には収入・資産・求職活動の要件があり、判断は自治体が行います。
- Q. 生活福祉資金は返さなくていいお金ですか。
- 貸付制度なので返済が必要です。返済が不要なのは住居確保給付金などの給付にあたるものです。名前が似ているため、窓口で「貸付か給付か」を確認してください。
- Q. 夜や休日に相談できるところはありますか。
- 厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話やSNSの相談窓口が受付時間つきで一覧になっています。消費者ホットライン188も、地域や時間帯によって案内先が変わります。
この記事の出典
- 厚生労働省 生活困窮者自立支援制度
- 厚生労働省 生活福祉資金貸付制度
- 厚生労働省 生活保護制度
- 法テラス(日本司法支援センター)
- 消費者庁 消費者ホットライン(188)
- 厚生労働省 まもろうよ こころ
- e-Gov法令検索 生活困窮者自立支援法(平成25年法律第105号)
制度は改正されます。手続きをする前に、必ず上記の一次資料または所管の窓口で最新の内容をご確認ください。