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やらなかった後悔のほうが長く残る|研究で報告されている後悔の順序と、6つの領域

この記事でわかること

  • やったことの後悔は直後に重く、やらなかったことの後悔は年月がたつほど重くなる
  • 後悔が大きい領域の上位は、教育・仕事・恋愛・子育て・自分自身・余暇
  • 共通点は「まだ機会が開いている」と感じている領域であること
  • 調べ方を変えると順位も変わる。順位そのものより、順位が動く理由を見る

後悔には2種類あります。やってしまったことへの後悔と、やらなかったことへの後悔です。この2つは同じ重さではなく、しかも時間がたつと重さが入れ替わることが報告されています。

順序が分かっていると、いま感じている後悔が「これから軽くなるほうの後悔」なのか「これから重くなるほうの後悔」なのかを見分けられます。軽くなるほうを恐れて動かないでいると、重くなるほうが積み上がります。

直後と、年月がたったあとで逆になる

後悔の研究をまとめた1995年の論文は、やったこと(行為)の後悔は短期に大きく、やらなかったこと(不作為)の後悔は長期に大きくなるという時間的なパターンがあることを整理しています。

起きた直後年月がたったあと
やってしまったこと重い(はっきり思い出せる・原因が自分だと分かる)軽くなっていく
やらなかったこと軽い(何も起きていないので、比べる相手がいない)重くなっていく

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この逆転は、複数の仕組みが重なって起きていると説明されています。行為の後悔は埋め合わせや意味づけができて痛みが薄まる一方、不作為の後悔は「あり得たはずの結果」がどこまでも広がるため膨らみやすく、思い出しやすさそのものにも差が出ます。

つまり、やった後悔には終わりがあり、やらなかった後悔には終わりがないという形になります。やった後悔は事実が1つに決まっているので、そこから先は動きません。やらなかった後悔は、うまくいった場合を何度でも上書きして想像できます。

後悔が集まる6つの領域

2005年の論文は、後悔の順位を調べた11の研究をまとめ、人生でいちばん大きい後悔が集まる領域を多い順に並べています。

  1. 教育 — 進学、学部の選択、勉強
  2. 仕事 — 就職、転職、続けるかどうか
  3. 恋愛 — 告白、別れ、結婚
  4. 子育て — 接し方、時間の使い方
  5. 自分自身 — 性格、体、習慣
  6. 余暇 — 何に時間を使ったか

順位は、調べ方を変えると動く

2011年に発表された、無作為に選んだ電話番号による米国の代表サンプルの調査では、いちばん多く挙がった領域は恋愛でした。前の段の順位と食い違いますが、これはどちらかが間違っているという話ではありません。

  • 11研究のメタ分析は、大学生を対象にした研究が多く含まれます。学びの機会がまさに開いている人たちの回答です
  • 代表サンプルの調査は、年齢も暮らしもばらばらの人が対象です。独身か、身近に頼れる人がいるかといった条件が、そのまま後悔の中身に出ます

同じ調査では、やらなかった後悔のほうが長く続くことと、失ったものが大きいほど、やらなかった側の後悔になりやすいことも報告されています。1995年の整理と向きがそろっています。

順序が分かったうえで、できること3つ

  1. やらない理由を、その場で書き残す。 あとから思い出す「やめた理由」は、たいてい実際より立派に整っています。書いてあれば、次に同じ判断をするときに比べられます
  2. 閉じる前に、小さい形で1回だけ試す。 機会が開いているほど後悔が強くなるなら、開いているうちに触っておくほうが後々軽くなります。全部やる必要はありません
  3. 直せるものと直せないものを、紙の上で2列に分ける。 直せる側だけに手順を書きます。直せない側は、人の教訓を読むほうが早いことがあります

まとめ

  1. やった後悔は薄まり、やらなかった後悔は膨らむ。 順序が逆になります
  2. 後悔が集まる領域の上位は、教育・仕事・恋愛・子育て・自分自身・余暇
  3. 共通点は「まだ機会が開いている」こと。 後悔の順位は可能性の裏返しです
  4. 順位は対象者によって動く。 順位を覚えるより、動く理由を見るほうが役に立ちます

よくある質問

Q. やらない後悔のほうが大きいと言われるのは本当ですか。
時間の幅を決めれば説明できます。やってしまったことの後悔は起きた直後に大きく、やらなかったことの後悔は年月がたつほど大きくなる、という時間的なパターンが報告されています。長い目で見ると、やらなかった側が残りやすいという意味です。
Q. 人がいちばん後悔しているのは何ですか。
後悔の順位を調べた11の研究をまとめた分析では、多い順に教育・仕事・恋愛・子育て・自分自身・余暇でした。ただし米国の代表サンプルによる電話調査では恋愛が最も多く挙がっており、対象者の年齢や暮らしによって順位は動きます。
Q. なぜ教育の後悔が上に来るのですか。
その領域にどれだけ機会が残っていると感じているかが、後悔の強さと結びついていると説明されています。学び直しの道は形としては開いているため、手が出せる余地の大きさがそのまま後悔の強さに出ます。
Q. 後悔を減らす方法はありますか。
研究が示しているのは傾向で、対処法そのものではありません。傾向から言えるのは、やらない理由をその場で書き残すこと、機会が開いているうちに小さく試すこと、直せるものと直せないものを分けることの3つです。
Q. 人生の金言では何ができますか。
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この記事の出典

制度は改正されます。手続きをする前に、必ず上記の一次資料または所管の窓口で最新の内容をご確認ください。

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